【沖縄】蓄電池導入前に知りたい本体価格を左右する要素とは？

蓄電池の本体価格は「容量」「タイプ」「メーカー」の3つの要素で決まります。

・容量

容量とは蓄電池が電力をどれだけ蓄えられるのかを表すもので、蓄電容量は「kWh（キロワットアワー）」で表されます。

kWhとは1kW（1,000W）の電力を1時間使用した際の電気量のことです。当然kWhの容量が多いほど多くの電力を蓄えることができますが、その分本体価格が高くなる傾向があります。

例えば、一般的な家庭用蓄電池の容量は7～12kWhです。7kWhあれば1,200Wの電化製品を約6時間使用できますので、テレビやエアコン、照明やスマホの充電も同時にでき、これを一晩維持できます。

もっと電力を蓄えたい方はそれ以上のものを、反対に費用を抑えたい方は容量の少ない蓄電池を選ぶとよいでしょう。

・タイプ

蓄電池は「単機能型」と「ハイブリッド型」の2種類に分かれていますが、これは、「パワコン（パワーコンディショナー）」が一緒になっているのか、そうでないかの違いです。「パワコン」とは、交流電流を直接電流に変換する装置のことで、蓄電池と太陽光発電の両方にそれぞれ必要です。

「単機能型」は蓄電池と太陽光発電が別々のパワコンを使用し、一方「ハイブリッド型」は太陽光発電と蓄電池が同じパワコンを使用します。「ハイブリッド型」は変換効率が高いため、効率的に電力消費を可能にするメリットがありますが、「単機能型」に比べると同じメーカーでも価格が上がります。

・メーカー

現在、蓄電池を販売しているメーカーは主に5社です。

「パナソニック」は蓄電地の大手メーカーで安全性も高く、ラインアップが豊富なのが特徴で、「オムロン」の特徴は家庭の環境に合わせてタイプを変更できます。「シャープ」の特徴は耐久性に優れ、蓄電容量の種類が豊富です。「田淵電機」は国内を代表する蓄電池メーカーで、コスパのよい大容量の蓄電池が人気です。「ニチコン」はV2H機能に特化しています。

パナソニック製や田淵電機製は製品によって価格の幅はありますが、高性能で高価な製品が多いのが特徴です。

蓄電池導入には初期費用として本体価格の他に「設置工事費用」と「配線工事費用」が必要です。

「設置工事費用」は種類によって基礎工事が必要になることがあり、屋外に設置する場合は工事を始める前に事前調査を行います。設置後は住宅の分電盤や太陽光発電システムをつなぐための電気系統の配線工事も必要です。

蓄電池本体の価格は容量やメーカーによって変わりますが、工事費用はそれほど変わりません。導入コストを抑えるコツとして「複数の業者から見積りを取ること」「自治体の補助金制度を利用すること」が挙げられます。

また、自社施工をしている業者に依頼すれば中間マージンが発生せず、施工費用を安く抑えることができます。